なすは世界中で栽培されている野菜の一つですが、その中でも特に魅力的な品種があります。それが「フィレンツェなす」です。
フィレンツェなすとは、イタリアのトスカーナ地方で古くから伝統的に栽培されているなすの一種で、正式名は「ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ(Violetta di Firenze)」と言います 。
その名の通り、フィレンツェという美しい街にふさわしい、紫色のグラデーションが目を引くまんまるな形をしています。
日本ではまだまだ新顔野菜ですが、その見た目と味の良さで人気が高まっています。
フィレンツェなすの特徴
フィレンツェなすの特徴は、なんといってもその肉質の緻密さとみずみずしさです。
皮は薄くて柔らかく、身は厚くてしっとりしています。
アクが少なく、甘みと旨みが豊富です。
加熱しても崩れにくく、食べごたえがあります。
オリーブオイルとの相性が抜群で、ステーキや揚げ物、肉詰めなどの洋風料理に向いています。
また、しょうがやわさびなどの和風の味付けもおいしくいただけます。
フィレンツェなすの栽培方法
フィレンツェなすを栽培するには、注意すべき点がいくつかあります。
まず、フィレンツェなすは暑さに弱いので、夏場は涼しい場所で管理する必要があります。
また、水やりは適度に行うことが大切です。水やりが不足すると、なすの果肉が硬くなってしまいます。
水やりが過剰になると、なすの皮が割れてしまいます。土の表面が乾いたら、水やりをするくらいが目安です。
収穫は、なすの直径が15cmくらいになったら行います。
なすの色が濃くなりすぎると、味が落ちるので注意しましょう。
フィレンツェなすの美味しい食べ方
フィレンツェなすの美味しい食べ方は、シンプルに切って焼くだけでも十分です。
フライパンに油を熱し、なすを3cmくらいの厚さに輪切りにして両面を焼きます。
焦げ目がついたら、塩・こしょうや粉チーズを振って完成です。
お好みで、おろししょうがやおろしわさび、バターなどを添えてもおいしいです。
フィレンツェなすのトロトロとした食感とジューシーな味わいを楽しんでください。
他にも、フィレンツェなすを使ったレシピを紹介します。どれも簡単に作れて、おいしいですよ。
フィレンツェなすのトマトソースパスタ
- 材料(2人分)
- フィレンツェなす 1個
- スパゲッティ 200g
- トマト缶 1缶
- ニンニク 1片
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩・こしょう 少々
- バジルの葉 適量
- 作り方
- フィレンツェなすは洗ってへたを取り、1cmくらいの厚さにスライスする。ニンニクはみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて中火にかけ、香りが出たらなすを加えて炒める。なすに火が通ったら、トマト缶を加えて塩・こしょうで味を調える。弱火で10分くらい煮込む。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を加えてスパゲッティを茹でる。茹で上がったらザルにあけて水気を切る。
- 皿にスパゲッティを盛り、なすのトマトソースをかける。バジルの葉を散らして完成。
フィレンツェなすのチーズ焼き
- 材料(2人分)
- フィレンツェなす 1個
- ピザ用チーズ 50g
- マヨネーズ 大さじ2
- ケチャップ 大さじ1
- パン粉 大さじ2
- バター 10g
- 作り方
- フィレンツェなすは洗ってへたを取り、半分に切る。切り口にフォークで穴をあける。
- なすを耐熱皿に並べ、ラップをかけて電子レンジで5分くらい加熱する。柔らかくなったら、切り口に塩をふる。
- ボウルにピザ用チーズ、マヨネーズ、ケチャップを入れて混ぜる。なすの上に均等にのせる。パン粉をふりかけ、バターをちぎってのせる。
- オーブントースターで10分くらい焼く。チーズが溶けてパン粉がこんがりしたら完成。
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